新生児黄疸と診断されると、光線治療が始まります。
保育器の中で、青や緑の特殊な光に24時間あてることで、ビルビリンの数値を下げていきます。
この光線治療を行うと、だいたい1日~2日で数値は下がって、「もう大丈夫ですよ」ということになるのですが、時々下がった数値が再び上がってしまうことがあります。
これを、「リバウンド」と呼びます。
黄疸の光線治療のリバウンドとは
「リバウンド」という言葉は、ダイエット等でもよく聞く言葉ですよね。
そのイメージと同じで、一度下がった値が再び上がることを言います。
新生児黄疸の光線治療でも「リバウンド」ということが起きることがあります。
光線治療を行うと、体内のビルビリンが水に溶けやすくなり、それが体外に排出されることで数値が下がります。
だいたいの子は、これで治療終了なのですが、まれに数日後に数値が上がってしまう子がいます。
ビルビリンの数値はピークになる時期があり、それを過ぎると下がっていきます。
このピークが治療後にやってくる場合は、リバウンドが起きる可能性があります。
また、母乳育児をしている場合は、黄疸の症状が長く出ることもあるので、数値が高いままのことがあります。
これらの場合は、再び光線治療を行ったりして様子を見ていきますが、中には重大な病気(重度の感染症や、胆道閉鎖症など)が原因の可能性も。
いずれにしても、きちんと検査や治療をすることが第一ですので、お医者さんの指示に従いましょうね。
光線治療リバウンド、我が子の場合
私の子供は、2人とも新生児黄疸でした。
1人目は、一緒に退院できるという日に新生児黄疸と診断され、1日入院して光線治療を受けました。
その5日後が健診になっていたので、そこで再び検査をしてOKをもらいました。
2人目は、一緒に退院できたのですが、数値が徐々に上がってきているので明日来てくださいと言われて翌日検査、そこで新生児黄疸と診断され、1日光線治療となりました。
1人目のときと違い、ピークが遅かったこともあってか、リバウンドが心配とのことで翌日再び検査に行きました。
数値はギリギリでしたが、入院にはならずに3日後の健診でようやく安心できる値に落ち着きました。
2人ともリバウンドはなかったのですが、リバウンドしていないかの検査は必ず行いました。
数値が一度下がったから大丈夫、とならないのが、新生児黄疸の難しいところですね。
まとめ
光線治療を受けている間、私は3時間ごとの授乳に通いましたが、治療のためにアイマスクをしたままの我が子に授乳をしながら涙が出ました。
やっと退院できたのに、「リバウンドの心配があるから…」とまた翌日検査。
数値が上がっていないことを祈りながら待合室にいました。
新生児黄疸と診断され治療となると、お母さんはつらいものがあると思います。
でも、きちんと検査をしてくれて、リバウンドがないかも見てくれて、落ち着いたころには「ちゃんと治療できてよかったんだ」と思えるようになりました。
なんでこんなに検査ばかり…と感じるかもしれませんが、我が子が大変な思いをしないようにするための、大事な検査です。
検査して、きちんと治療すれば、新生児黄疸は怖いものではないです。
お医者さんを信頼して、お子さんと一緒に頑張りましょうね!